投資の教科書

株式投資20年の投資家が語る 絶対に知っておくべき投資の真実

*

アメリカがひきこもると日本は中国のものになる?!(3)

 

 
 前回の続き。といってもだいぶ間が開いてしまったので、

 アメリカがひきこもると日本は中国のものになる?!(1)
 アメリカがひきこもると日本は中国のものになる?!(2)

 をもう1回読んで確認してね。

 さて、前回は、アメリカの引きこもりは、石油の自給が可能になることで現実味を帯びる、というところまで話した。

 で、なぜアメリカがひきこもると日本が中国のものになるのか?

 まず、基本的なところをいくつか押さえておかないとね。1つめは日米安保とアメリカの石油政策。

 日本の石油自給はほぼゼロであり、すべてを海外からの輸入に頼っている。軍隊を持たずに石油の安定供給を確保するというのは本来不可能なことだが、アメリカの石油政策や安全保障政策と相乗りすることでこれを実現してきた。日米安保体制が維持できたのもアメリカの石油政策によるところが大きい。

 しかし、アメリカが石油を自給できてしまうと、日本と安全保障条約を結んでおくメリットはさらに減少する。すでに日米安保体制は崩壊しつつあるが、アメリカの石油自給はこれをさらに加速させる可能性があるのだ。

 それからもう1つ。今のアメリカを見ていると信じられないかもしれないが、以前のアメリカは「引きこもり政策」を実施していた。1823年当時のモンロー大統領はモンロー宣言を発表し、欧州(外国)の問題には一切関与しない代わりに欧州からの不干渉を求めた。

 米国がこの国是を180度転換させたのは、太平洋戦争における日本からの真珠湾攻撃だった。ここから世界に出張っていくことになるのだが、これはそのほうが得だと踏んだから。アメリカが世界で威張り散らしたい体質に変わったわけではない。

 つまり、アメリカは積極的に世界に出て行って戦争をしたいわけではなく、むしろその逆の関わりたくない体質なのだ。だから必要がなくなれば突如国際政治の安定化におけるリーダーシップを放棄する可能性は十分あり得るのだ。

 アメリカが今、中東からアジアへ政治的関心をシフトさせているのは、その兆候かもしれない。

 ここでケリー国防長官とヘーゲル国務長官の立場が重要となってくる(そういえば、ヘーゲルさん、今日やっと承認されたね)。

 だって、ケリーさんは中国大好き、ヘーゲルさんはイスラエル大嫌い。ほら、中国と仲良くなって、中東からは手を引きそうでしょ。

 そうなると、今後考えられる長期シナリオの要点は

 ・米国と中国の戦略的和解-日本はずし
 ・中東からの撤退とイスラエルとの決別
 ・米国は国内問題に多くのリソースを割けるようになる
 ・エネルギー自給で製造業が復活
 ・ドル高、米株高

 と、こんな感じになる。

 今は(今までは)、アメリカは

 ・大量の石油を購入
 ・製造業を捨てて金融サービス業にシフト
 ・欲しいものは中国から買えばよい

 ということで、貿易赤字となりドルが垂れ流されていた。しかし、アメリカの金融市場は魅力的だったので、ドル垂れ流し状態でもドルが紙切れにならずに済んできた。とはいっても、そのやり方も限界にきており、リーマンショックがでそれが明らかになった。

 でも、これからのアメリカは

 ・エネルギーはいくらでもあるから石油を買わなくてよくなる
 ・なので米国でモノを作った方がよい。ってことで製造業が戻ってくる。
  もともともの作りが得意だしね。
 ・そんでもって、そのうち石油まで輸出しはじめる
 ・米軍が世界から撤退することで、財政状況も好転。

 となり、アメリカは大もうけ。ドルはアメリカに戻ってきてドル高になる。もうアメリカはウハウハだ。唯一困るのが、「軍縮で商売あがったり」の防衛産業だ(これ、後から出てくるから覚えといてね)。

 アメリカはもう中東の石油を確保する必要がないので、東アジアの制海権も必要なくなる。そうなれば日本はもうどうでもよく、日本の米軍基地からも皆撤収(日本人はなぜか喜ぶんだろうね)。

 ここで冒頭の
「軍隊を持たずに石油の安定供給を確保するというのは本来不可能なことだが、アメリカの石油政策や安全保障政策と相乗りすることでこれを実現してきた。」
を思い出して欲しい。

 そう、日本から米軍がいなくなると、中東からの石油の輸入が安全とはいえなくなるのだ。そして結局、アメリカから石油を買わされるハメになる。

 別に中東から買おうとアメリカから買おうとどっちでもいいでしょ、と思う人もいるかもしれない。いやいや、アメリカから買わなくちゃいけないとなると、アメリカは日本をカモるでしょ。高く売りつけとけって。だからといって日本が中東から直接石油を買えるのか、といったらほら、先の通り安全には買えない。で、アメリカから高く買うしかない日本はここで少しキレ始める。

 そして・・・日本から米軍がいなくなったら一番喜ぶのはだれ?そう、中国だ。ここで中国が日本を取りに来る。

 日本はこれイヤだよね?イヤなんてもんじゃないよね?で、日本キレる寸前。
 さあ、ウハウハのアメリカで唯一ふて腐れている防衛産業の登場だ。武器を売りつける先として日本をロックオン、日本をけしかけて中国と戦争をさせようとする。で、お約束どおり意味なく日本はキレる(歴史が証明済。かつ日本って何も学ばないしね)。

 これで、アメリカ防衛産業も大儲け。未来のアメリカ様はもう日本になんか全然関心がなく、中国の好きにすればよいと思っているし、しかも切り捨てた防衛産業連中が儲かれば文句言われずに済むし言うことなし。アメリカはみんなハッピーだ。

 ついでに日本もハッピー!なわけはないが、ハッピーになれる人はいる。仮に戦争になっても1億総玉砕なんてことはないし、まあ現実問題、血を流す戦争なんかしないだろうしね。サイバーとか経済とかね。

 そうなると日本経済はボロボロになるんだろうから、そうなったときがチャンスだ。だからそのときまで生きていられるかが勝負になる。もちろん本当の生き死にという話ではない。ここでちゃんと投資できるカネを持っていられるか、ということだ。

 では、そのカネはどうやって作るか?やっぱり選択肢としてまず浮かぶのはウハウハのアメリカへの投資だろう。もう株でも不動産でもいい。でもって、儲けたカネは日本がどん底になったときに、満を持して日本に戻す。大金持ちになれるかどうかはそのときの金額にもよるが、何もしていない人と比べてたら相対的にリッチにはなる。

 日本も一旦リセットされればあとは上がるだけだ。うーん、何か悪くないかも。

【関連サイト】
お金持ちへの取材で明らかになった、お金持ちになるための法則
なぜあなたは出世できないのか?
起業・独立で成功するために知っておくべきこと
放射能から身を守る食品ガイド
記事にできないホンネを集めた脱力系裏ニュースサイト

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