投資の教科書

株式投資20年の投資家が語る 絶対に知っておくべき投資の真実

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天才でも強運でもないフツーの投資家がすべきこと(後編)

 

 何に投資をすればよいかは時代によって変わる。日本経済が成長していた頃、1990年まではだまって株でも買って、ほったらかしておけばよかっただろう。そしてバブルが弾ける直前に長期国債やそのファンド)でも買っていれば10年間は10%という高利回りの恩恵に預かることもできた。

 しかしその後は、波はあるものの株価は下がり続けていたため、株を買って放置というわけにはいかなくなった。唯一、ネットバブルのときに一財産築いた人もいるだろうが、その一方で玉砕した人もいる。

 買ってほったらかしできる時代に生まれていれば、何も考えていなくても資産形成ができた(本当にラッキーな人たちだ)。しかし、今の日本はそういう状態ではない。これから成長する可能性などほとんどない。いや、まずないだろう。

 ならば相場のアヤで儲けようとすると、長期であれ短期であれ、大きく動くとき(動きそうなとき)に参戦できるかどうかが肝なのだが、そのタイミングがわからないからみな困る。前回言ったとおりこのタイミングがわかるかどうかは才能次第、フツーの人なら経験を積むしかない。

まずは相場で勝負するのか選択
 だからまずここで選択だ。相場のアヤで儲ける道を選ぶのなら、とにかくまずやってみることだ。知識がなくてもやりながら身に付けるしかない。しかし、相場のアヤで儲けるには、才能があるか、相場の只中にいることが何よりも好きな人以外は精神的にも肉体的にもキツイ。

 また、前回言っていなかったが、多くの人は経験を積む前に市場からいなくなる。カネがなくなるからだ。

 つまり、やってみないことには話にならないのだが、経験する前に玉砕するというのもまた現実だ。もし余裕があるうちに向かないと思えば早いところ退散したほうがよい。

 では、相場のアヤで儲けられないのならどうするか。今は何か買っていれば自然と上がっていく時代ではない。だとしたらもう打つ手はないのか。

本当の長期投資
 ここで本当の「長期投資」という言葉を使おう。巷で言われている「コツコツ積み立てましょう」とか、「複利で殖やしましょう」なんて話ではない。これじゃどうやったって殖やせない。1万2万貯金してどうやって老後の資金にするんだよ、と言いたい。

 ここで言う長期投資とは、これからどのような時代になるか長期的にそして大局的に判断して、ある意味「賭けましょう」という話なのだ。それには、今置かれている日本の状況、世界の状況を端的に捉える。そして、経済理論も単純化して理解する。前回言ったように、二者択一の状態まで落とし込む。そしてどちらかに賭けるのだ。

 投資するときに大事な感覚、ザックリでよいので持っていたい感覚の1つにインフレになるかデフレになるか、がある。これを間違えると結構大変なことになる。

 インフレになるのに現金を持っていたらそれだけで資産が目減りする。だからインフレになるのなら行動を起こさないと実質的に損をする。殖やすどころではない。

 しかし、ここで株や不動産に投資をしておけばとりあえずは防衛、そしてさらにインフレが進むと多くの場合、資産効果が起こる。ここで買っていたものは必要以上に?値上がりしてくれる。まさにバブルである。

 ここで一財産築けることもある。もちろん残念ながら、物価だけが上がって資産効果が起こらない最悪な結果になることもあるため、この点も判断のしどころではあるが、まずはインフレになるかどうかの判断が大事だ。

長期投資にも賭け時がある
 なぜ、インフレの例を出しているかというと、今「インフレになる」と言うと「あなた頭おかしいんじゃない?」という反応が返ってくるだろう。しかし一方でインフレを警戒して既に行動している人がいるのも事実だ。

 このように意見が大きく割れるとき、見解が分かれるときというのは、往々にして相場の転換点だったりするのだ。インフレになるかデフレなるか、どちらに振れるかはわからない今は賭け時とも言えるのだ。

難しそうな経済学も一言で説明できる
 さて、ではここでインフレになるとしたら理由は何なのかを考えてみたい。インフレの単語解説ではない。何度も言うが、専門家と称する人は、わざとなのかわからないからなのか、色々屁理屈をこねるが、理由など1つしかない。「カネを刷ってるから」

 純粋に発行する紙幣が倍になれば物価は倍になるだけのことだ。すぐにインフレになるかどうかは、貨幣の流通速度で変わるだのそういうクソ細かいことはここでは削ぎ落としてよい。

 経済学で言うと「貨幣数量説」というもので、「説」ではあるが、過去を見るとだいたい合っている。ただし、どのタイミングでインフレになるのかはわからない。

 そして、経済成長する要素つまりGDPが伸びる要素は何千ページの教科書を読んでも理由は2つしかない。人口と設備投資の額だ。

 ただしこの2つの要素では計り知れないくらい異常に伸びることたまにある。たとえば人口×設備投資が2×2=4倍になるところが、8倍になってしまう、なんてことが起こる。もしそうなったら、その差分は「後付け」でイノベーションだった、と説明する、というのが定義になっている。

 つまり、GDPが伸びる要素について経済学の世界でわかっているのは人口と設備投資(資本投下)の2つで、加速させるのが技術革新、そしてそれは起こった後からでないとわからない、ということなのだ。

話を単純化すれば投資先も見えてくる
 インフレになるとしたら、GDPと物価と株価は長期的には完全に比例するため、GDPが伸びる国に投資すればよい。じゃあGDPが伸びる国ってどこよ、というと、人口が増える国か設備投資を盛んにしてる国となる。技術革新は後付だから賭けでしかない。

 で、この中で最も将来の予測が可能なのが人口動態だ。したがって若年層が多い国に投資しておけ、となる。そうすると、トルコやインドあたりか?となる。中国は日本より急速に高齢化するのでノー。じゃあアメリカは?人口増えてるじゃないか?!となる。

 人口以外を見ると、新興国2国は技術革新はわからないが、設備投資(資本投下)は増えている。アメリカは逆に設備投資は×だが技術革新は常に起こってるね、と見ることができる。

 誤解しないで欲しいのだが、もちろん、筆者は預言者でもないし、インフレに賭けろ、トルコ、インドやアメリカを買えと言っているわけでもない。
 こんな風にまずは本質を大雑把に捉えることが投資には大事だ。選択も楽になるでしょ、と言っているのだ。

 最初から物事を大きく捉えたり、本質をつかむことができる人もいるのだが、フツーの人は勉強が必要だ。勉強というより訓練に近い。雑誌やテレビなどで複雑でわからないと思ったら要はどういうことなのか?と考えるクセをつける。これだけだ。

 もしここまで読んで「物事はそんな単純じゃないよ」と考える人、やってみたけどどうしても最初に各論から入ってしまう人、自分はバカなのだと思ってあきらめたほうがよい。

【関連サイト】
お金持ちへの取材で明らかになった、お金持ちになるための法則
なぜあなたは出世できないのか?
起業・独立で成功するために知っておくべきこと
放射能から身を守る食品ガイド
記事にできないホンネを集めた脱力系裏ニュースサイト

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