投資の教科書

株式投資20年の投資家が語る 絶対に知っておくべき投資の真実

*

投資理論なんかクソ食らえ

 

 前回の卵の話に関連して、投資理論の話をしよう。「卵は1つの籠に盛るな」というリスク分散の話は、現時点である程度検証された投資理論から来ている。

投資理論は「合っている・合ってない」という類のものではない
 ここで言うある程度検証された投資理論(の一部)とは、「投資商品にはリスクが高ければリターンも高く、リスクが低ければリターンも低いという相関性があり、同じリターンならリスクが小さくなる商品の組み合わせが理想」というものだ。

 リスクの高いものと低いものを混ぜて均すという理屈は小学生でもわかる。これを否定する人はいないだろう。これはわかりやすい。

 投資理論というのは過去のデータから導き出された現時点での結果というかそれを理論と言っている。その中には株価のリターンは6~7%、リスクは20%くらい、というものもある。過去のデータからするとそうだったんだね、という話だ。

 極め付けは、「価格の動きはランダム」。なんだか元も子もない結論だ。

 そう、投資理論というのは、あくまで過去の検証であり未来を予測するものではない。儲かる手法を教えてくれるものでもない。ただ、何の根拠もなく未来を予測するのはムリだ。だから一度は過去の検証をしなければならない。

投資理論信者とアンチ投資理論派
 で、「今のところ」出た結論の投資理論が、なぜか「こうすれば投資で成功する」的な話に結び付けられている。というか、理論と聞いただけで凄そうなイメージがあるのか、一定数崇め奉ってしまう人たちがいる。いや、一定数ではなく投資の世界では多数派かもしれない。前回登場したお勉強君はその典型だ。この人たちは投資理論に従えばある程度儲かる、もしかしたらものすごく儲かるとすら思っている。

 一方、投資理論を頭ごなしに批判する人もいる。投資理論どおりでは儲からないからだ。この人たちは、投資理論があくまで過去の検証であり未来を予測するものではないということがわかっていない。外れたからダメと思っている。

 投資理論から一定の距離を置くことができないという意味では、投資理論信者と大して変わらない。表に出る行動が逆になっているだけだ。この人たちにとって才能・または運で大金持ちになった個人トレーダーや有名な投資家は憧れの的だ。「投資理論なんかではない秘訣がわかれば自分もこうなれるんだ!」という思いを重ね、羨望の眼差しで見ているのだ。

投資理論がわかると何が得か
 だから、投資理論信者もアンチ投資理論派もこの理論の捉え方が間違っているという点で共通している。そこまで深入りするものではないのだ。

 では、投資理論は完全スルーでよいのか。というとそうでもない。その通りに実行すれば儲かるというものではないが、過去を検証してくれたものとしては頭の片隅に入れておいて損はないだろう。

 少なくとも、この距離感で理論を捉えておけば、信者やアンチのように投資理論に振り回されることはなくなる。基本はあくまでも「いつ・いくら欲しいか」なのだ。

 それから、テレビや雑誌で専門家と称している人の小難しそうな話を冷めた目で見られるし、金融会社の営業で変なものを売りつけられたりすることがなくなる。と考えると一種武器ともいえる。

【関連サイト】
お金持ちへの取材で明らかになった、お金持ちになるための法則
なぜあなたは出世できないのか?
起業・独立で成功するために知っておくべきこと
放射能から身を守る食品ガイド
記事にできないホンネを集めた脱力系裏ニュースサイト

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